4年

 

沢山の人と出会って、

そしてその多くとはそのまますれ違っていった。

 

恥ばかりの人生だけど、

そのどれもが欠けず今があるという。

 

多くを語ることは黙っているより労力が要るけれど、より簡単なことかもしれない。自分の見地の可能性に見切りを付けて何かを記し置こうとすることを怖がってきた。

 

未だその時ではないはず。

そもそも、よりよい作品を残すことに言葉や想いを注ぎ込もうとしたら他所で油を売っている余裕などないはずだ。

 

はず。

なのに、僕らはよく喋る。

 

 

溜めに溜めたエネルギーが爆発する、なんてことを起こさせないためなのか、ここ数年で一気に発信者らしくなれるような環境が僕らの誰にでも大したリスクなく与えられた。

分母が爆発的に増加した世界でうずもれている才能をいくつも知っている。

プレイヤーであってクリエイターであったけれど、パフォーマーになれなかったと思う。アクションとチャレンジは出来たけれどプロデュースやプロモーションがヘタクソだった。

 

3年と8ヶ月を端的に振り返るならそういうことだと思う。

 

一番大好きなステージの上で、ゆっくり首を絞めていた。

 

 

別にやめることはないんだと思う。

このままゆらゆら続けていくことにも大いに意味はあって、きっとこの先巡り合うはずの人とのご縁やステージを私はいま振りかぶって捨てていることになる。

 

自分の好きな音楽を肯定してくれるごく少数の人の輪の中で、発表会みたいに自己承認欲求を捏ね回していたかっただけなのかもしれない。

親みたいに見守ってくれるみんなに良いもの出来たよ!って見せて、褒めてもらって安心したかっただけなのかもしれない。

 

それはそれで幸せだ。なんだかんだ続けただけあってステージはよくなっていた自覚があるし、年を追うごとに声もうまくコントロール出来るようになった。

いずれにしてもどの瞬間も私は一生懸命歌を書いたから、どれも今も大好きだしちゃんと歌える。けど、

そこで慢心することに、自分の中で中指立ててるやつがいるのも確かなんだ。

 

もうちょっと続けていたら、首を絞める手で息の根まで止めていたような気がする。

 

 

憧れた主人公がたくさんいた。海賊とか死神とか侍とか。

精神的に絶対強くて、護るものがあって、どんな困難も乗り越えていく、みたいな。

そんな物語の上で現実を照らし合わせたら、自分はすべてが足りていなくて辟易した。

どんな時も絶対的な正解を持った曲(んなもんないけど)が書けて、圧倒的な演奏や歌唱の技術があってコンスタントに楽曲発表出来て。みたいな。

ちょっとヒーローとは違う気するけど。

 

何をするにも反骨精神がいつだって自分のエネルギー源だけど、安定や継続からは遠い感情だと思う。感謝とかからも少し。

どうやってバランスを取れたらよかっただろうかと思う。「いまが一番幸せだ」と心の底から感じてしまったら、誰しもがもうそれより先には行けないのに。

 

「みんなが好きな私は私の大嫌いな私で」なんてあんまりだよね、そんなの。

忘れてはいけない感情なのに、私は果たして必要なだけの「ありがとう」をちゃんと言えていただろうか。

 

 

何度も言ったけど音楽は這ってでも続けます。

(たぶん本気で辞めるって言い出したら自死が近いので近親者はどしどし奮ってご心配ください)

遠い先、街角に流れる音楽にあれ、と思ってくれる人がいて、

忘れていた名前を一生懸命思い出して検索したらそこに私がいて、

あ!この人!ずっと昔から知ってる!…

そんな自慢の種になることが、足りなかった感謝とこれまでへのせめてもの恩返しになると信じて精進します。

 

ライブ活動はもう相当先までしないだろうけど、別に今までがなくなるわけじゃないし、私がみんなの大事な時間とお金をいただいて音楽をさせていただいたことも、その間みんなが考え感じ行動したことも消えません。

別に自分とのことじゃなくても、思い出は大事に取っておいてね。

 

 

じゃ、これからの話をしよっか。

 

知っている人ももう会った人もいるけど、今はシンガーさん、バンドさんのバックで鍵盤弾き始めています。結局ライブやってるんだよね。

他には作詞や楽曲提供にも挑戦させていただいています。

去年の山本紗江さん、染羽奈央ちゃんに始まり、夏あたりからまたいくつかお話をもらい始めて、年が明けてまたご縁をいただいて。

そういえば、退こうとするタイミングで希望がやってくる4年間だった気もする。夢に向かって努力して努力して努力して掴み取った何か、というより、開き直って諦めようとしたタイミングでどこかからお声かけてもらって。

ステージに立つことすらそうやって決まった人間だから、もう思うままに考えて苦しんで苦しんで楽しんで、頭抱えまくったその先で巡り合ったご縁に身を任せようと思います。

 

ライブが音楽シーンで一番好きな場所です。それはこれからもこれまでも変わりません。

その大好きな空間をもっともっといいものにできるように、後回しになっていたことにちゃんと向き合う時間を作ります。

必要とする技術の習得、納期のあるお仕事をきちんとこなしていくことと、月に何本かのライブをやりながら定期的な配信していくことを全部ハイクオリティで並行できるほど器用じゃなかった。

 

なんで、ってあっちこっち(だいたい悪友)から言われたんだけど、これでいいかな。

自分が届け得る精一杯を出しても今のままじゃ納得できないものしかやれないんだ。

何が足りないのかどうしたら足りるのか。自分が何やってるのかどこにいるのか、漠然とだけど見渡せる段階まで来たんだと思う。

後退や停滞じゃなくて前進だと思ってるよ。

 

なんだかんだ毎日楽器触って2日に1回は歌録りするような生活してる。

退路を断つ勇気も自信もないので、たま~には新曲とかリメイクとか出します。

お仕事の経歴はプロフィールのところに書いていくので、たまにはホームページにも遊びに来てね。

ブログは別のサイトで短めのをちょこちょこ書いてみようかなって考え中です。

 

 

 

2013321日。

 

ステージに上がるきっかけをくれた方、応援してくれていた全ての人たち、すれ違っていった人も含む見てくれていた人たち、音楽シーンを創る関係者の方々、同志、沢山迷惑かけた高校の友人、家族、

 

今まで応援ありがとうございました。

これからもどうぞ、宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

P.S.スキマスイッチさんの「8ミリメートル」という曲と一緒に3か月ほどかけて書きました。

よかったら聴きながら読み返してください。